今回はお囃子にまつわるエピソードです。
大船鉾の復興にあたっては、お囃子も重要な要素でした。
禁門の変後、鉾の復興は町衆の念願でした。
しかし、それは簡単には実現出来ない事でした。
時代の流れとともに一時は飾席の中止もあり、
四条町からは祭礼の賑わいがなくなっていた時期もありました。
それを憂えた若手の方々が囃子の復活を提案されたそうです。
町内には反対意見も多数あったそうですが、それを押し切り町内若手有志による
四条町大船鉾囃子方が誕生しました。
楽器も楽譜もない中、様々な所からの支援や援助を受けて、お囃子の復活が実現したのです。
今年の囃子方の皆さん
二年目からは囃子方を公募。四条町の外からも多くの人材が集まりました。
若い子供たちも多く、活気にあふれていました。
総勢40人ほどの方々が、お船に乗ります。
なんとこんなに大人数、人口密度高い!
かなりの高所ですが、命綱などないそうです。
他にも巡行には様々な人たちが関わっています。
御供の方々
白麻紋付帷子に裃を着用、一文字傘を携行
鉾の所有者として四条町の祭礼行列を取り仕切る。
車方の皆さん
縹色の綿四の字染め抜き半纏を纏う。鉾の舵取りをする方々。
辻回しで竹を敷き詰め方向転換させたり、その他鉾の動きを操る。
辻回しは巡行のハイライトの一つですね、鉾の下からササラ(竹を割ったもの)を
取り出し、回す方向にむけて敷き詰め、水をかけて掛け声とともに鉾を滑らす。
三回で回ったとか中々動かないとか、見物人にとっては大きな楽しみの一つです。
大工方の皆さん
生成麻四の字背紋の半纏を纏う。
鉾の屋形部分、大金幣や旗などの懸想品の保護にあたる。
曳き手さん
こちらは体力勝負、主に若い学生さんたち。
他にも手伝い方さん、人形方さん、会所で案内をしたり、
粽やグッズを授ける係のボランティアさんなど本当に多数の方々が
関わっておられます。
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