京都の伊東忠太

祇園閣 金鶏の鉾先
祇園閣

「京の夏の旅」で公開中の祇園閣に行って来ました。丸山公園のすぐ東南に建っています。

京都での伊東忠太の建造物の一つです。

昭和3年 大蔵喜八郎(大蔵財閥)の別邸に建設され、鉄筋コンクリート造で高さが36mあり、地下の基礎は30mにも及ぶ建造物です。

祇園祭を愛した大蔵卿が山鉾を模した祇園閣を所望したと言われています。

現在は大雲院という、織田信長・信忠をお祀りしている寺院の敷地内にあります。

大雲院は四条寺町にあったのですが、繁華街となったのでこちらに移転された、と言うことです。

大雲院には織田信長・信忠の碑や石川五右衛門の墓があります。

 

塔の天辺には金の鶏が鉾頭として輝いていますが、高すぎて見えない。

 

祇園閣正面
祇園閣 横面
正面 扁額

祇園閣の両横には阿吽のライオン?

とても可愛いです。

阿形のライオン
吽形のライオン

一番上まで急な階段をくるくる上がると、京都がぐるりと見渡せてとても気持ちがいい。

東北に知恩院の大屋根、西を向くと京都の街並みと左大文字の文字が小さく見えます。

八坂の塔はすぐ南側に。

南には阿倍野ハルカスがかすかに見えます。(と案内人の方が言われてましたが、そういえば見えるかも?)

右扉
左扉

扉には大きな羽を広げて躍る様な鶴がレリーフしてあります。

この扉は銅で出来ているので、金閣・銀閣に模して銅閣と呼ばれてもいるそうです。

内部と塔の上からは撮影禁止でしたが、内部がまた素晴らしい。

昭和63年に敦煌の莫高窟の壁画が中国の方によって模写されたそうです。

上への階段沿いにびっしりと描かれています。

入口だけは撮ってもいいと言われたので撮影しました。

天井
入口付近
忠太らしい造形の灯り

独特な形状の祇園閣と莫高窟の絵画を堪能して、異世界に遊んだひと時でした。

 

 

 

2 Comments on 京都の伊東忠太

  1. こんにちは。
    祇園閣いらしてくださったですね。
    時々公開しています。私は何年か前に伊東忠太の作とは知らずに行きました。
    中の壁画に驚いたことを思い出しました。
    その日は雨降りで京都の街が霞んでいました。
    灯りは思い出せないです。
    また機会があったら行きます。今度は見落とさないように・・・

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