皆さんもうリサーチ済みだと思います。
9月26日から東京国立博物館で興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」が開かれます。「史上最大の運慶展」だそうです。
会 期 2017年9月26日(火) ~11月26日(日)
会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、金曜・土曜および11月2日(木)は21:00まで開館)
休館日 月曜日(ただし10月9日(月・祝)は開館)
造形に入って初めに受けたスクーリング科目が「日本美術史 彫刻」でした。
講師の先生が「運慶」の仏像に関係の深い方でした。
日本の彫刻といえば「仏像」です。
もちろん、美術史ですから「運慶」以外も教えていただきました。
この時はまさか卒論に「仏像」を取り上げるとは思ってもいませんでしたが。
この授業以来「仏像といえば運慶」になりました。
在学中から「運慶」を見て歩きました。
卒業後も機会があれば足を運びます。
奈良・円成寺の大日如来像ー運慶わかかりし時の作です。
現地ではお堂の中なので横から後ろから見れません。
今回の展示法はどのようかはわかりませんが美術館での展示ならできます
「運慶の仏像」といえば「その厚み」です。
今回確かめることができることを期待しています。
楽しみです。
行って来ました。感無量です。日本彫刻史を学べば、一度は目にするM先生とご一緒できたのも幸いでした。ありました、ありました。円成寺の大日如来さま。お堂を出てその姿を余すことなく拝見できます。台座と光背は後補、金箔を貼ってから古く見せるためにアルコールをしませた棉でこするとか・・・?願成就院の毘沙門天。こちらも以前M先生と現地に行きました。髪の彫りが一段と繊細になったような気がします。カッァと見開いた目、迫力満点です。胸当ての金属部にあたる丸いところは後補だとか?こちらも現地では後ろが見れません。横からも後ろからも見てください。運慶の作品は耳も特徴の一つだそうです。金剛峰寺の八大童子、矜羯羅童子が大好きです。あの横目づかいが・・・あなたはどなたがお好き?
烏倶婆誐童子のライティングはいいです。壁も見て、意図していないかもしれませんが。まだまだ、書きたいことがありますがここまで。運慶関連の仏像などがこれだけ一度に拝見することができるのはありがたいことです。円成寺も願成就院も行きにくいところです。浄瑠璃寺の十二神将も点在していますから一堂に会することもなかなかないと思います。当時は現代とは違い芸術家一人がその作品を作るわけではありません。工房として作業するわけです。運慶が棟梁の息子でいずれ工房を率いることになっていたと思いますがその技量は類まれなものだと思います。円成寺の大日如来は運慶自身に似ているかも・・・絵を習ったとき初めは自分に似ますよね。妄想しています。運慶が棟梁となり弟子や子供達に仕事をさせていくと彼らも技術が上がり展示後半「運慶風の展開」につながります。これから日本彫刻史を学ぼうと思う方、必見です。彫刻史の一部ですが運慶を除いて日本彫刻史は語れません。ご覧になったら感想を教えてください。
運慶展、関西よりはるばる行って来ました。
行った甲斐は十二分にありました。
まず、お出迎えは円成寺の大日如来さまです。
前から横から後ろからどこから見ても素敵です。授業や図版で見ていたのとは全く違いました。「頬の辺りの金箔の剥げ方が絶妙なんだよね」、と一緒に観に来ていた知人が言いました。運慶の最初の作と言う事ですが26歳で造像したとは!
願成就院の毘沙門天はお顔が何とも言えません。バランス、安定感があり実在感100%。
生きているかの様な錯覚に陥る。無著菩薩・世親菩薩を拝見した時もその感をさらに強く感じました。無著菩薩の右手の血管表現に目を瞠りました。お堂の中では見えないですよね。
全くすごい仏師、仏師集団です。
また、東博側の見せ方がとても上手いと思いました。
色々な展覧会に行きますが、暗かったりガラスに反射して見えなかったり、仕方ない事も多いのですが今回そう言うストレスを感じなかった。
仏像は出来るだけ360度まで見られるようになっているし、導線もスムーズです。
感心したのは八大童子の処です。
ガラスのケースに入っているのですが、ふと壁を見るとシルエットが映っています。
室内はほの暗くて抑えた赤色の壁に各童子の姿が揺らめいています。
ドキドキ、ゾクゾクしました。きっとこれは計算された演出だと思いました。
長々と拙い感想をすみません、本当に素晴らしかったです。
それからチケットがまだの方は、JR上野駅構内、公園口のすぐそばにチケット売り場があります。
ここは9時に開きます。東博のチケット売り場は9時半開店です。
駅で買われてから行くと少しでも早く列に並べます。
楽しかったですか?本当に素敵でしたね。
運慶に魅せられます。
このように拝見できるのは博物館の良さですね。
お堂の中で拝見するのも趣があって良い時もありますが、360度は見れません。
造形としての美しさを堪能できます。
明日入れ替えがあるのでもう一度行こうと思っています。
昨日、仕事が終わってから行ってきました。
金曜日と土曜日は21:00まで開館しています。
19:30頃つきましたがまだかなりの人です。
見残していた第2会場を先にざっと見ました。
20:00近くなると流石に空いてきました。
円成寺の大日如来の前にも数名になっていました。
もう一度ゆっくり眺め、心に刻みました。願成就院の毘沙門天、何度見ても素晴らしい。
八大童子もじっくり見て、瀧山寺の聖観音菩薩を見てぞくっとし、
興福寺の四天王に圧倒され、光明院の大威徳明王を手に取りたくなり、
一つ一つを心に焼き付け終了です。
11月26日までです。是非いらしてください。