
多くの観光客で賑わう鎌倉。しかし、その喧騒から少し離れた小径に、街の歴史を静かに語りかける石碑が佇んでいることをご存知ですか?
それは、近代鎌倉の人々が遺した歴史の道しるべ、「史蹟指導標」。
12月7日(日)に開催する今回のフィールドワークは、単なる史跡めぐりではありません。前日の博士論文発表会でその謎を解き明かした研究者・岸本洋一氏本人を案内役に、論文の世界を自らの足で歩き、追体験する知的な冒険です。
【このフィールドワークが「特別」な3つの理由】
● 1.最高の案内人 ― 研究者本人が、すぐ隣にいる。
このツアーの案内人は、6年の歳月をかけて「史蹟指導標」を研究し尽くした岸本洋一氏ご本人です。それぞれの石碑に刻まれた文字の意味、建立にまつわる裏話、研究過程での発見…。論文には書ききれなかった生きた解説を、あなたの質問に答えながら、すぐ隣で聞くことができます。
● 2.本物に触れる ― 論文の「主役」に、会いに行く。
前日の発表でスクリーン越しに見た、あの石碑が、今あなたの目の前に。風雪に耐えた石の質感、周囲の景観との調和、そして刻まれた文字の力強さ。五感で「本物」の歴史遺産と対峙することで、前日の発表内容が、より深く、立体的にあなたの記憶に刻まれるでしょう。
● 3.視点がかわる ― いつもの鎌倉が、違って見える。
「なぜ、この場所に?」「この碑文が意味するものは?」岸本氏のガイドは、あなたに歴史を読み解く「視点」を与えてくれます。ツアーが終わる頃には、普段見過ごしていた風景が、意味を持った歴史遺産として見えてくるはず。あなたの鎌倉散策は、もう二度と同じものではなくなるかもしれません。
※参加人数により、案内人である岸本氏の肉声では聞こえにくい場合がありますため、Zoomを利用して、説明の音声をオンライン配信する予定です。
現地でZoomに接続可能なスマートフォンとイヤホンを御準備ください。スマートフォンの音量を下げ、通話時の様に耳に当てながらご移動される方法も可能ですが、イヤホンがあるとよりスムーズにご視聴が可能です。
また、この配信を受信する際の通話料に関しては、受信者負担となります。予め御了承願います。
Zoom接続先などの詳細は改めて連絡させて頂きます。
【鎌倉フィールドワーク「鎌倉の史蹟指導標をめぐる鎌倉史跡ツアー」の見どころを写真で紹介】
有名なお寺ではなく、巡るのは鎌倉の歴史の跡です。その史跡に建つ「史蹟指導標」という石碑=歴史の証言者たちに会いに行きます。
今回は、鎌倉市内に点在する全80基の史蹟指導標のうち、鎌倉駅周辺の十数基を3時間かけて巡ります。
ここで、その一部をご紹介します。
写真①

写真①史蹟指導標「大藏幕府舊蹟」:源頼朝が鎌倉入り後に最初に邸宅を構えた場所。後に幕府の政庁となる。
写真②

写真②史蹟指導標「勝長壽院舊蹟」:鎌倉時代の寺院の跡。源頼朝が父の菩提を弔うために建立した大伽藍の寺院でした。
写真③

写真③史蹟指導標「扇谷上杉管領屋敷迹」:関東管領扇谷上杉家の屋敷跡。室町時代の史蹟を顕彰対象とする指導標も多い。
写真④

写真④史蹟指導標「筋替橋」:鎌倉十橋の一つ。近世の地誌『新編鎌倉志』に掲載されている。鎌倉の町に由来する史蹟に建つ指導標。
論文という「地図」を手に、著者と共にその「土地」を歩く。これほど贅沢な歴史体験は、他にはありません。
席には限りがございます。鎌倉の奥深い歴史を体感したい方は、今すぐお申し込みください。
▼イベント詳細・参加お申し込みはこちら
【申込締切:10月31日(金)】
席に限りがある企画もございますので、お早めにお申し込みください。
回答フォームのリンクは、10月4日(土)に送信いたしました会員宛て一斉メールに掲載しております。メールをご確認ください。
なお、回答フォームのリンクを会員専用ページにも掲載いたしました。ログインのうえ、お申し込み下さい。
*会員専用ページ掲載URL:
2025年12月6日(土)・7日(日) 瓜生歴史遺産の会企画への参加申し込み書・回答フォームURLのお知らせ
*今回の企画についてのお問い合わせは、当会ホームページの「会員問い合わせ」からお願いいたします。
会員問い合わせ – 瓜生歴史遺産の会 (kuad-rekishiisan.com)
*参加して頂くには当会の会員である事が条件です。
*京都芸術大学通信教育部歴史遺産コースの現役生の方、卒業生の方ならどなたでも入会して頂けます。
この機会に是非ご入会をご検討ください。
新規入会申し込み – 瓜生歴史遺産の会 (kuad-rekishiisan.com)
皆様とお会いできることを、心より楽しみにしております。
Leave a Reply
コメントを投稿するにはログインしてください。