
冬の澄んだ光が、歴史的な街並みを一層引き立てる12月初旬。横浜と鎌倉では、私たち「瓜生歴史遺産の会」のイベントが開催されます。
この特別な機会に、ただイベントに参加するだけでなく、少し足を延して、街に点在する知の宝箱、美術館や博物館を巡ってみるのはいかがでしょうか。遠方からお越しになる方々にとっても、きっと忘れられない豊かな旅になるはずです。
イベント開催日に合わせて楽しめる、横浜・鎌倉エリアの注目の展示をいくつかご紹介します。
【横浜エリア】港町で出会う、多彩なアートの世界
横浜では、異国の文化、そして夜を彩るイルミネーションまで、多彩な魅力が満載です。
- 横浜美術館 リニューアルオープン記念展
「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」
日本と韓国の現代アートの80年にわたる壮大な交流をたどる記念展は、歴史を学ぶ私たちにとっても新たな視点を与えてくれるかもしれません。 (会期:12月6日~3月22日) - そごう美術館「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」
歴史散策とは少し趣が異なりますが、現代のポップカルチャーを象徴し、活動休止を宣言したPerfumeの衣装の展示もまた、一つの時代の表現方法として興味深いものです。緻密なデザインと世界観に触れる、またとない機会です。 (会期:〜2026年1月12日) - 大佛次郎記念館「藤井健司×大佛次郎『帰郷 HomeComing』展」
こちらの展示は12月7日が最終日となります。イベントの翌日に、港の見える丘公園の静かな空間で、文学と写真が織りなす世界に浸るのも一興です。6日には関連イベントも開催されるようです。 (会期:〜12月7日) - 夜にあらわれる光の横浜〈ヨルノヨ2025〉
懇親会の後、横浜の夜を彩るイルミネーションを散策してみてはいかがでしょうか。光と音が織りなす幻想的な風景が、一日の知的な興奮を優しく包んでくれます。 (期間:12月4日~30日 17時から21時05分まで)
この他にも、横浜ユーラシア文化館での館長によるミニ講座(12月6日)や、常設展として楽しめるツタンカーメン・ミュージアムなど、興味の尽きないスポットが点在しています。
【鎌倉エリア】古都の美意識に触れる、静謐な時間
歴史の息吹が色濃く残る鎌倉では、私たちの学びと深く共鳴するような、珠玉の展覧会が開催されています。
- 鎌倉国宝館 特別展「扇影衣香―鎌倉と宋元・高麗の仏教絵画の交響―」
鎌倉時代の日本と、同時代に交流のあった宋元・高麗。東アジアで花開いた仏教絵画が一堂に会する特別展は、まさに圧巻です。フィールドワークで鎌倉の史蹟を歩いた後、その時代に生きた人々の祈りの形に思いを馳せることができます。 (会期:〜12月14日) - 鎌倉文華館 鶴岡八幡宮『鶴岡八幡宮の季節展 -文様と美-』
鶴岡八幡宮の境内に佇む美術館で、季節の移ろいとともに育まれてきた日本の文様の美に触れることができます。八幡宮の歴史と合わせて鑑賞することで、より深い理解が得られるでしょう。 (会期:〜12月28日)
さらに、北鎌倉の葉祥明美術館や、隈研吾氏設計の英国アンティーク博物館、川喜多映画記念館など、鎌倉には個性的で魅力的な文化施設が数多くあります。
「瓜生歴史遺産の会」企画のご案内
そして、この知的な旅の中心となるのが、私たちの集いです。学びの成果を分かち合い、旧交を温め、新たな発見を共有する時間を過ごしましょう。
■開催日(1日目):12月6日(土)
- 【OP】横浜震災遺構野外展示見学ツアー(11:30~12:30 桜木町駅集合)
- 【1】メインイベント「博士論文発表会」&トークセッション(14:20~17:00 最寄駅:石川町駅)
- 【2】懇親会(18:00~20:00 横浜中華街)
■開催日(2日目):12月7日(日)
- 【3】併催企画フィールドワーク「鎌倉の史蹟指導標をめぐる鎌倉史蹟ツアー」(10:00~13:00 鎌倉駅集合)
詳しくは瓜生歴史遺産の会、「会員の皆さまへのお知らせ」にある募集ページおよび会員の皆さまにお送りさせて頂いているメールを確認ください。
博士論文発表会での学術的な刺激、鎌倉の史蹟を巡るフィールドワークでの発見、そして美術館で出会う美の世界。この冬、横浜と鎌倉で、あなたの知的好奇心を存分に満たす、豊かな時間を過ごしてみませんか。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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