※このシンポジウムは、2021 年 10 月 9 日(土)に開催されたものです。
第39回人文機構シンポジウム 江戸時代の台風コース復元と都市災害―気候学・考古学・文献史学の協同―
【開催趣旨】 地球温暖化が進行するなか、極端な気象現象が頻発するようになった。2018年西日本豪雨、2019年台風19号、2020年球磨川氾濫などが、日本におけるその表れである。これらの気象現象により、 私たちは大きな被害を受けた。こうした問題に対応するには、防災の面でも、またより長いスパンでの未来への展望を考えるうえでも、過去の台風被害の様相と原因と前提条件を明らかにすることは必要である。 折しも、気候学では江戸時代の台風コース復元が進んでいる。江戸の考古学研究も、近現代の地盤沈下や都市開発などで著しく変化してしまった江戸のなかの微地形を復元することができるようになった。こうした新知見を活用すると、古文書から判明する江戸の台風被害の様相も、よりよく理解できるようになる。 今回は、気候学・考古学・文献史学という三つの異なる研究分野の融合により明らかにできた最新の研究を、1856年安政東日本台風を中心として、わかりやすく紹介したい。
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第39回人文機構シンポジウム「江戸時代の台風コース復元と都市災害―気候学・考古学・文献史学の協同―」
(Y0uTubuに公開されている動画URLです。下記リンクからご視聴いただけます)
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プログラム:
0:06 挨 拶 平川 南 (人間文化研究機構長)
5:13 趣旨説明 渡辺 浩一(国文学研究資料館 教授)
13:19 講演1 石神裕之(京都芸術大学 教授) 「発掘からわかる江戸の自然改造と都市空間」
44:47 講演2 平野淳平(帝京大学文学部史学科 准教授) 「歴史気候資料による台風経路の復元」
1:09:35 講演3 渡辺 浩一(国文学研究資料館 教授) 「1856 年安政東日本台風の被害と江戸の対
応」
1:39:13 ディスカッション コーディネーター: 日髙 真吾(国立民族学博物館 教授) 講演者 3 名
https://www.nihu.jp/ja
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