東京都港区立郷土歴史館

東京都港区立郷土歴史館(旧公衆衛生院)にて、江戸時代の古地図と現在の港区の地図を見比べる企画展が開催されています。港区といえば本学外苑キャンパスがある場所です!赤坂、麻布、六本木、新橋など、首都圏以外の方々も聞きなじみのある地名があるのではないでしょうか。

◆建物◆
昭和13年(1938)に、東京大学建築学科教授の内田祥三(うちだよしかず)氏により設計された、鉄骨・鉄筋コンクリート造、スクラッチタイルに覆われたゴシック建築の建物です。前庭の池を囲むようなU字型をしています。敷地に入るとすぐに南エントランスがありますが、あえて左手にまわり、建物の正面から全体を眺めた後、中央エントランスから中に入りました。中央エントランスから入ると2階になっていて、すぐ左手がチケット売り場でした。(建物見学は無料)内部はリフォームされた部分もありますが、吹き抜けのホールや講堂、旧院長室などは当時のままの姿が見られます。旧食堂はカフェとなっていて、常連さんの雰囲気をまとった方が多くいらっしゃいました。建物の見学は無料というのもうれしいですね。

◆企画展(有料)◆
タイトル:発見!探検!江戸のまち~江戸時代の地図で港区めぐり~
開催期間:2024年7月20日(土)~9月29日(日)
レポート:展示スペースは3つの小部屋からなる見やすい規模です。江戸時代の全体地図から始まり、続いて港区の6地区(新橋・浜松町、赤坂、青山、麻布、白金、芝・高輪)それぞれの古地図と現在の地図をオーバーラップさせたものや古地図の上に現在の建物を示したものなどを比較して見ることができます。今と変わらない場所や、当時は海の中だった場所、田畑だった場所など大きく変わった場所もあり、見応えがありました。それぞれの地区から出土したものも展示されており、モノを見ることで当時の生活がぐっと身近に感じられます。また、同じ場所の地図を当時の二大勢力の版元で比較している展示があり、我々がガイドブックを見比べるように、江戸時代の人もどちらにするか見比べていた様子が想像できました。

◆その他9月の企画◆
・ギャラリー展「オットー・ハプスブルクその生涯と遺産」(無料)
 9月7日(土)~10月16日(水)
・コハーン・イシュトヴァーン独奏会(クラリネット)(無料)
 9月14日(土)13時~、15時~(各30分)
・旧公衆衛生院建物ガイドツアー(無料)
 9月22日(日)13時~、15時~
 ※当日9時から整理券配布(1名1枚のみ、各回先着10名)
・型染めミニワークショップ
 9月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)、21日(土)、22日(日)、23日(月・休)
 10時~15時30分
 材料費100円

◆常設展◆
建物の3階・4階は常設展示です。港区の歴史が時代ごとに展示されています。今回はあまり時間をとれなかったので、次回はゆっくり訪れたいです。竪穴式住居のAR!後ろ髪をひかれつつその場をあとにしました。
2階コミュニケーションルーム(旧図書閲覧室)は常設の「さわれる展示」で、縄文土器、昔の道具、クジラの骨格標本などにさわり放題!趣のある建物で、小さいこどもが一生懸命土器を触っている姿がほほえましかったです。

◆その他◆
帰りは南エントランスから。中央ホールを最後に味わって、ミュージアムショップ、ガイダンスルームをちらっとのぞいて駅に近い南エントランスへ。途中のガイダンスルームで「港区文化財めぐり」の地図A~Jコースをいただきました。

◆基本情報◆
・ホームページ:https://www.minato-rekishi.com/
・住所:東京都港区白金台4-6-2ゆかしの杜内
・最寄り駅:東京メトロ南北線・都営三田線 白金台駅2番出口徒歩1分
・開館時間:9時~17時(土曜のみ20時まで)
・休館日:第3木曜(祝日の場合は前日)、年末年始、特別整理期間
・料金表

大人 小・中・高校生
一般 団体 一般 団体
企画展のみ 200円 160円
100円

80円
常設展のみ 300円 240円
セット券 400円 320円

※港区在住・在学の小・中・高生、港区在住の65歳以上は無料、港区在住の障碍者とその介助者1名は無料
※企画展料金は展示により異なる場合があります

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