国宝「曜変天目」三碗同時期公開!!

大徳寺龍光院、静嘉堂文庫美術館、藤田美術館に所蔵されている「国宝曜変天目」

三碗が、この春ほぼ同時期にそれぞれ下記の通り展示されます。(曜変天目はこの三碗のみが現存し、いずれも日本国内にあり国宝に指定されています。)

 曜変天目茶碗は約800年前に中国で生まれました。瑠璃色の曜変と呼ばれる斑紋は、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しい輝きを放ち、品のある華やかさの中に落ち着きがあります。

 皆さんもぜひこの春お時間を作って「国宝曜変天目」を見に出かけませんか?

 

●MIHO MUSEUM 3月21日~5月19日

「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」

http://miho.jp/exhibition/ditokuji-ryokoin/

大徳寺龍光院(りょうこういん)は拝観完全謝絶の寺院で、龍光院所蔵の曜変天目茶碗は世界で

一番見るのが難しいと言われていますが、2017年秋・京都国立博物館開館120周年記念特別

展覧会「国宝」展に出品されています。

 

●静嘉堂文庫美術館 4月13日~6月2日

「日本刀の華 備前刀」

http://www.seikado.or.jp/

静嘉堂美術館所蔵の「稲葉天目」が同時公開されます。稲葉天目茶碗は元徳川将軍家所蔵でした

が、三代将軍家光が春日局に下賜、後に局の子孫である淀藩主稲葉家に伝えられました。その後

1934年三菱財閥総帥の岩崎小弥太が入手したのですが、岩崎は「天下の名器を私如きが使う

べきでない」として、生涯使うことはなかったそうです。 ※静嘉堂美術館HPより抜粋

 

●奈良国立博物館 4月13日~6月9日

「国宝の殿堂 藤田美術館展 ―曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき」

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/fujita index.html

 

藤田美術館所蔵「国宝曜変天目茶碗(南宋時代12~13世紀)」は、曜変の斑紋が茶碗の外側

にも現れています。徳川家康から譲り受けた水戸徳川家に伝わり、1918年藤田財閥の藤田平太郎

が入手し現在にいたります。家に伝わったものです。(大阪市都島区網島町にある藤田美術館は春と

秋の企画展の形でのみ開館、常設展示は行っていません。)

 

 

「曜変天目」~中国南宋時代(12-13世紀)に、福建省の建窯で焼かれた天目茶碗を建盞(けんさ

ん)と呼びます。大量に焼かれた建盞のうち、窯内で偶然に美しい結晶が生じたものを指します。

唐物全盛の室町時代には茶碗の中で最高峰と位置付けられています。ー静嘉堂文庫HPより抜粋ー

※本記事トップ画像は、同じく静嘉堂美術館HPからの「稲葉天目」です。

 

 

 

 

 

3 Comments on 国宝「曜変天目」三碗同時期公開!!

  1. 私の色の好みは子供の頃から”青””紺””ブルー”です。大人になっても服の色は紺系が主流です。
    メールアドレスもnavyが入っています。それで海軍関係の人ですかと尋ねられることがありましたので別にメールアドレスを設けました。昔、静嘉堂で観た国宝の天目茶碗のブルーに接し感激したことを昨日のように覚えています。

    • y-sasakiさま 

      返信遅くなって申し訳ありません。

      ご自分の大好きな色が曜変天目茶碗の中にみえ感激されたという
      素敵なコメント、どうもありがとうございます。

      残念ながら私は静嘉堂文庫美術館の「稲葉天目」だけは未だご縁なく拝見していません。
      今春こそなんとしても静嘉堂に出かけてこようと考えています。

      今回静嘉堂では自然光のもとで鑑賞できるよう庭園を望むラウンジスペースでの展示だそうです。
      朝に昼に夕に、陽光の時刻の変化で「稲葉天目」の曜変もきっと刻々と変化していくのでしょうね。
      一体どのような曜変の景色を見せてくれるのでしょうか? 今からとても楽しみにしています。

      • 曜変天目茶碗は偶然に出来たもの、むしろ失敗作だったといわれているようですが
        人工的なものが極自然に見える、これがこれがいいのでしょう。
        この天目茶碗は予想したより小さかったのですがなんとなく大きく見えましたね。

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