八大神社「剣鉾」鉾差し練習 夜の見学会

みなさん、こんにちは。春の花も盛りとなりました。
早速ですが、歴史遺産コースのイベントのお知らせです。
4月28日(土)の夜、瓜生山キャンパス近くの「八大神社」で行われている「剣鉾」の練習をご一緒に見に行きませんか?
一昨年、昨年と開催しまして大変ご好評頂きましたので、今年も開催の運びとなりました。
この八大神社(左京区一乗寺松原町)のお祭りは、葵祭のような観光客が多数訪れるようなものではないですが、長年にわたり人々によって守り伝えられてきた、地元に密着したお祭りです。

 5月4日の夜に「宵宮祭」として、神輿が一乗寺の界隈を練り歩き、5日の「神幸祭(氏子祭)」では、上一乗寺・下一乗寺・一乗寺住宅自治会のそれぞれの地域で神輿が巡行します。その際に、神輿の先駆けとして巡行するのが「剣鉾」と呼ばれる祭具で、剣の長さ1m前後、棹の長さ5m前後と、大変長く重いものとなります。
この「剣鉾」の由来は古く、平安時代の祇園御霊会において悪霊を鎮め、祓うために用いられたとも言われます。絵画資料では中世末に描かれた「洛中洛外図屏風」(上杉家本)などに認めることができ、現在でも京都市内の数十社の神社に、約200本余りの剣鉾が確認されているそうです。八大神社には「柏」、「龍」、「菊」の三基の剣鉾がありますが、今回はそれらを本祭で捧げ持つ、「鉾差し」の技法を練習する様子を見学させていただきます。

この一乗寺八大神社の剣鉾は、剣鉾保存会によって技術伝承が行われており、京都市の登録無形文化財にもなっています。4月末からは氏子の方々が毎日練習に励まれるそうです。昨今は、その技術保存や後継者育成が大きな課題となっており、「子ども用剣鉾」が京都市文化財保護課より贈られており、4月29日(日・祝)には、子供たちの練習も行われるようです。

まさに伝えられてきた「もの」と守られてきた「こころ」を、間近に体感できる貴重な機会になると思います。ぜひぜひ、ご参加ください。

【日時】2018年4月28日(土) 19時集合
【集合場所】京都造形芸術大学瓜生山キャンパス瓜生館1階玄関前付近
※大階段の下、Verdi(カフェ・ヴェルディ)前あたり。徒歩にて八大神社へ向かいます。
※現地集合も可です。19時半に八大神社境内にお越しください。
【八大神社】http://hatidai-jinja.seesaa.net/

【参加対象】歴史遺産コースの現役学生・卒業生のみなさん。

※多少に関わらず雨天時は中止します。

※事前申し込みは不要です。ご自由にご参加ください。
※出欠確認は致しませんので、集合時間がすぎた時点で、適宜、八大神社へ向かいます。
※集合時間を過ぎて来られる方は、八大神社に直接お出で下さい。
※「剣鉾」練習の開始は午後8時くらいから。終了は午後10時前後だそうですので、見学は30分〜1時間程度を予定しています。

※研究室からは、栗本徳子教員・石神裕之教員が参加予定です。

※大学行事ではありませんので、教員による講義はありません。

※お知り合いの歴史遺産コース関係者にもぜひご喧伝下さい。

【イベントの趣旨】
歴史遺産コースの学生・卒業生・教員の相互交流を図る新たなプラットホーム(場)を提供することにあります。本コースにゆかりのある方々が、ふらりと集まってご一緒に楽しい交流のひと時を過ごすことができればと思います。大学の公式行事ではありませんので、任意参加の気楽なイベントです。今後もこうした「交流イベント」を京都・東京の近郊で行う予定です。ぜひご期待ください。(歴史遺産コース研究室)

<歴史遺産コース研究室 Facebookから転送しています>

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