一滴塾 企画・講座 『春の三井寺に国宝建造物を訪ねて 』

– 中世のおもかげを残す書院造と三井寺伝統の精進料理 –

開催日:2023年3月19日(日)

 

春の三井寺に国宝建造物を訪ねて

【詳細決定!】三井寺の歴史を講義で辿りながら、同寺 長吏様に、光浄院客殿や金堂、勧学院などの国宝建造物をご案内いただくほか、三井寺伝統の精進料理を楽しみます。<開催日:2023年3月19日(日)>

 

「三井寺」の名で知られる天台寺門(てんだいじもん)宗総本山の園城寺(おんじょうじ)は、琵琶湖の西岸に位置する古刹です。その草創は飛鳥時代後期(白鳳時代)に遡るとされ、壬申の乱に敗れた大友皇子(おおとものおうじ)の菩提を弔うため、子である大友与多王(おおとものよたおう)が創建したと伝えられます。平安時代、貞観(じょうがん)年間(859〜877)に延暦寺の智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)が園城寺を天台別院として中興しましたが、円珍の死後、延暦寺で円珍門流と慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)門流の対立が激化し、正暦四年(993)、円珍門下は比叡山を下り一斉に園城寺に入りました。その後も延暦寺との対立で幾度も兵火に焼かれ、また源平、南北朝の争乱などの法難にも遭遇しましたが、その都度復興を遂げてきました。

そうした激動の歴史にも関わらず、円珍が唐から持ち帰った密教経典や、円珍感得像とされる黄不動をはじめ、多くの寺宝が伝えられています。さらに、慶長期に復興された金堂、光浄院、勧学院は、桃山時代を代表する建築として国宝に指定されています。中でも光浄院、勧学院の客殿は、室町時代の書院造の姿を残す貴重な遺構です。

今回、三井寺の歴史を講義で辿るとともに、特に国宝建築を中心に三井寺164代長吏(ちょうり) 福家俊彦(ふけしゅんげん)様の詳しいご解説でご案内いただくことになりました。加えて、長吏様の監修による三井寺伝統の精進料理を召し上がっていただきます。

三井寺が伝えてきた貴重な文化の一端を、陽春のひとときの中、存分に味わっていただければと思います。

長等山園城寺(三井寺)

住 所 滋賀県大津市園城寺町246
創 建 朱鳥元年(686) 大友与多王
宗 派 天台寺門宗総本山

イメージギャラリー

長等山園城寺(三井寺)境内見取り図

スケジュール

10:00 三井寺 総門前 集合
10:30 三井寺事務所にて 栗本德子先生 講義
12:00 お食事 ※泉仙製 三井寺伝統の精進料理
13:00 福家俊彦第164代長吏様のご案内で境内見学
13:15 光浄院客殿(国宝)
14:00 金堂(国宝)
14:45 勧学院客殿(国宝)
15:20 文化財収蔵庫にて寺宝 拝見
16:00 観音堂
16:40 解散

みどころ・学びポイント

光浄院は、慶長6年(1601)に豊臣秀吉に仕えた武将で、三井寺の僧でもあった山岡道阿弥によって建立されました。室町時代に誕生する「書院造」の代表的遺構で、洛中洛外図屏風に描かれている「細川管領邸」に近似した構えを見ることができます。洛中には残らない中世の住宅建築を彷彿とする貴重な文化遺産です。勧学院は、慶長5年(1600)に豊臣秀頼が施主となり、豊臣政権五大老の一人・毛利輝元によって建立されました。光浄院同様の「書院造」の客殿で、狩野永徳の息子 狩野光信によって描かれた障壁画は、桃山時代後期を代表する作品として重要文化財に指定されています。当日は、保存のため文化財収蔵庫に保管されるオリジナルも拝見させていただきます。

講師プロフィール

栗本 德子(くりもと・のりこ)

1956年 京都市伏見区生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。京都芸術大学名誉教授。専門は日本美術史、宗教文化史、染織史。京都芸術大学の通信教育部のスクーリングや藝術学舎で園城寺の学外研修を実施し、福家長吏様のご協力を得て、毎回大変好評を得てきたが、今回は違った角度から、特に智証大師円珍と園城寺の歴史、書院造の歴史、狩野派についての講義を担当。園城寺の激動の歴史と多様な文化を紹介したいと考える。

交通案内

公共交通機関をご利用の方は、下記の交通経路をご参照の上ご参集ください。自家用車でお越しの方は、三井寺駐車場をご利用ください(駐車料金 1日500円がかかります) 。

企画概要

受講料 17,000円
(税込/食事代・三井寺特別拝観料などが含まれます)
参加申込
<申込締切:3月13日>
https://ittekijuku3.peatix.comよりお申し込みください。
※新型コロナウイルス対策のため、ワクチン接種証明書等の提示を求める場合があります。詳細は参加のお申込みをいただいた方にお知らせいたします。チケットはPEATIXよりお求めいただいております。PEATIXへの登録方法などはこちらをご参照ください→PEATIX登録方法
定員 25名(対象は中学生以上/最少催行人数:12名)
※新型コロナウイルスの感染状況や荒天などの理由により、催行中止になる場合があります。(その際はpeatixより全額返金させていただきます。また、最少催行人数に満たない場合は催行を中止いたします。その場合も同様に対応致します。)
お問合せ 有限責任事業組合 一滴塾
Tel: 070-9058-6735〔13:00〜19:00(土日祝を除く)〕
E-mail: madoguchi@ittekijuku.jp
ホームページ:https://ittekijuku.jp
チラシデータ 20230319春の三井寺に国宝建造物を訪ねて
*本ページは下記 一滴塾のHP掲載の『春の三井寺に国宝建造物を訪ねて』の記事を一部編集して掲載しています。詳細は一滴塾HPよりご確認ください。

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